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アフリカの民話絵本「しんぞうとひげ」が、重版になりました*広がる読み聞かせの輪

今年は、新刊の「アフリカの民話集しわあわせのなる木」(未来社)の出版のことばかりお伝えしていましたが、
【アフリカの民話絵本「しんぞうとひげ」(ポプラ社)が、重版になりました】
ということを、タンザニア便りでお知らせするのを忘れていたことに気がついたので、4月の重版からずいぶん経ってしまいましたが、お知らせします。

「しんぞうとひげ」の初版が出たのは、2015年4月でした。
絵本の発刊から丸3年たって、担当の編集者さんから重版の知らせがあったときは、とてもうれしかったです。
日本に行っている時だったので、第二版を受け取って持ち帰ることができました。
今頃ですが、「おお~、第二版って書いてある」と、うれしい気持ちで開いています。

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今年の9月にはいって、絵本読み聞かせ講師の上甲知子さんが、絵本「しんぞうとひげ」を、すてきに紹介してくださいました。
記事は、→https://ameblo.jp/osekkainaobasan/entry-12407840727.html
上甲さんは、発刊以来、今までも何度も読み聞かせにつかって、こうして紹介してくださっています。
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10月にはいって、小学校で読み聞かせボランティアをなさっているたけママさんからも、うれしいメッセージをいただきました。
読み聞かせで小学校3年生に、「しんぞうとひげ」を読みました。
読む前に、アフリカの民話について(ゆみこさんのお話の受け売りですが)お話してから読みました。
みんな凄く集中して、笑ったり、ツッコミを入れたり、楽しく聞いてくれました。
普段観ないティンガティンガの絵にも興味をもってくれたようでした。
小学校3年生でも男の子は純粋で、終わった後に
「知らなかったー。だから心臓はここにあるのかー」
と胸に手を当ててて、可愛いなぁと思いました。
小学校の先生は、
「ちょうど民話を授業でやろうと思ってたので、とてもよかったです。アフリカの民話なんですね!」
と興味津々でした。
授業で使えるならと、「アフリカの民話集しあわせのなる木」をお貸しすることにしました。

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たけママさんは、今年の5月に、「湘南つたや書店」でおこなったアフリカのお話会に、お子さんのたけちゃんと二人で参加してくださいました。

今度は、たけママさんが、小学校の子どもたちの前でアフリカの民話を読んでくださったことを知り、とってもうれしくなりました。
こういったエピソードを知ると、すごく励みになります。
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同じく、10月には、JIKKO先生@滋賀県から、こんなお便りもいただきました。
先日、私の勤務している小学校の学校図書館担当の先生が、
「言い伝えられているお話を知ろう」
という国語の単元を元に、学校図書館利用の実践発表をされました。
日本の神話や昔ばなしに加えて外国の昔ばなしを、まず司書の先生が子ども達に読み聞かせや紹介をして、その後、それをもとに子ども達の気に入ったお話を全校のみんなに紹介する、という授業を担任の先生がされたそうです。
その授業の中で「しんぞうとひげ」も紹介され、子どもたちもとっても楽しんだとのことでした。
子どもたちが書いた紹介文と絵が、絵本と一緒に、学校図書館の前に展示されたのですが、「しんぞうとひげ」の絵も飾ってあったので、 写真を写させていただきました。

    
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こどもたちが自分が印象に残った本について、感想文ではなく、「紹介文」と絵をかいて発表するというのは新鮮なとりくみですね。
本を読んだときの気持ちや印象を書く感想文と、広く人に、本のことを伝えるための紹介文は違いますから、むずかしかったのでは?と思います。
「しんぞうとひげ」を択んだ子達もいて、一生懸命考えて書いてくれた様子が、絵と文章から浮かんできて、とってもうれしく、あたたかい気持ちになりました。 
絵も楽しいですよね!
今度ティンガティンガ村に行ったら、チャリンダさん(挿絵を描いてくれたティンガティンガ・アーティスト)にも、このことを報告してきます。
絶対喜んでくれると思います。
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このように、いろいろな方々が、「しんぞうとひげ」を、読み聞かせをしたり、ご紹介くださったりしてひろめてくださることが、このたびの重版につながったことをあらためて感じています。
ということで、遅くなってしまいましたが、
絵本「しんぞうとひげ」読者のみなさまへの感謝をこめて、重版のご報告をします。
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ところで、これは、
「むかしむかし、あるところに、心臓(しんぞう)と髭(ひげ)がおりました 」
から始まる、
ふしぎ、おもしろ、びっくり、そして、最後は、なるほど~となるタンザニアの民話です★

挿絵は、もちろん、ティンガティンガアート。
チャリンダさんの不思議ワールドとタンザニアの様子が、全ページで楽しめる民話絵本です。
最後のページには、簡単な解説を兼ねて、タンザニアの様子も紹介しています。
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アフリカの民話に関する本も、3冊(絵本1冊、民話集2冊)になりました。
絵本「しんぞうとひげ」(ポプラ社)
「アフリカの民話 ティンガティンガの故郷タンザニアを中心に」(バラカ)

そして、新刊の「アフリカの民話集 しあわせのなる木」(ザンジバル・タンザニア・ケニア・ウガンダの民話集で20話収録*未来社)

お子さんたちといっしょに、アフリカの民話と、ティンガティンガ・アートの挿絵を楽しみながら、異文化の扉を開き、アフリカ、タンザニアのことを知り、考えていただけたら幸いです。
                     しまおか ゆみこ

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